根子町人形の特徴

鯛乗り恵比須(梅宮茂コレクション)福島県立博物館所蔵
鯛乗り恵比須(梅宮茂コレクション)福島県立博物館所蔵

根子町人形の特徴

 

堤人形(宮城県)や相良人形(山形県)、花巻人形(岩手県)などそれぞれに特徴(形状、大きさ、彩色など)があるのですが、では根子町人形はどんな特徴があるのでしょうか。

 

 根子町人形は堤の技法が基本ですが、

・人形の背面が扁平であること

・粘土は赤土を使用

・和紙を底の部分だけではなく人形自体に貼られている

という特徴がみられます。

 

これは地元の良質ではない赤土を使用していた為、人形のラインはできるだけシンプルに、焼成の後の脆さを補うため和紙を人形自体に貼って補強していました。下半身まで貼られているものもあれば、首から肩まで貼られているものもあるようです。それがこのような根子町人形独自の柔らかい雰囲気を生み出すことになったのではないかといわれています。

 

実物はまだ見ておらず資料のみなので、今後実際に詳細を確認してまたブログにあげていこうと思います。